今回、ある方からバックアップについてお問い合わせを受けましたので、数回にわたってバックアップの様々な方法や注意点について書きたいと思います。
パソコンを買い換えたり、故障でデータを救出したいとき・・・皆さんが作成した文書等のファイル、デジカメの写真などはたいてい「マイドキュメント」フォルダに入っていますから、これを丸ごとDVDやCDに焼き付けたり、外付けのハードディスクドライブやメモリーチップにコピーすれば大丈夫ですね。
(一部のソフトではマイドキュメントにデータを保存しないものもあるので注意が必要です)
ところが、よくお客様に聞かれるのが、「メールのデータはどこにある?」ということです。
これらは特殊な場所に保存されているので、一般の方ですとご存じない方が多いでしょう。
下記はWINDOWS XPの場合を例にしています。他のOSについてはまた後日!なお、これらのファイルは、通常は表示されない仕様になっているので、まず、これらのファイルが見えるように設定を変更しましょう。
●「隠しファイルを表示する」
これらの、いわゆる大切な「システムファイル」等は、「隠しファイル」という扱いになっています。つまり、普段はまずいじる必要がないから、間違ってさわってパソコンをおかしくしてしまわないように隠してしまえ!という状態になっています。これを、見えるようにすることが出来ます。以下はその手順です。
1.マイコンピュータを開く
2.開いたウィンドウ上部メニューから「ツール」をクリックし、「フォルダオプション」をクリックする。
3.また別のウィンドウが開くので、下記の図のように「全てのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れ、「OK」をクリックする。
以上で、目的のメールデータなどが見えるようになりました。続いて、メールデータが保存されている場所を解説します。
●メールデータ(Outlook Expressの場合)の場所
1.上記の続きで、既にマイコンピュータは開いていますので、その中の、「C」をダブルクリックします。(たいていはwindowsがインストールされているHDDはCですが、もし違う方は読み替えてください)
2.開いたウインドウの中の、「Documents and Settings」というフォルダをダブルクリックします。
3.すると、たくさんのフォルダが表示されます。あとは、下記の順番でフォルダをダブルクリックして開いていってください。最後に、「Outlook Express」というフォルダが現れます。その中に、全てのメールデータが保管されているはずです。バックアップを取るときは、「Outlook Express」フォルダごとコピーしてください。
a.ログイン名のフォルダ(スタートボタンをクリックするとスタートメニューが出ますが、その一番上に出てくる名前です。)
b.local Settings
c.Application Data
d.Identities
e.数字とアルファベット羅列のフォルダ(通常は1つしかありません。また、フォルダ名はパソコンによって違います。2つ以上ある場合は、念のため全て保存しておきましょう)
f.Microsoft
g.Outlook Express→この中に全てのメールデータがあります。
●相手先のメールアドレスなどを登録した「アドレス帳」(「連絡先」)ファイル
Documents and Settingsを開くまでは上記と同じです。
a.ログイン名のフォルダ(スタートボタンをクリックするとスタートメニューが出ますが、その一番上に出てくる名前です。)
b.ApplicationData
c.Microsoft
d.Address Book
この中に、「ログイン名」.wabというファイルがあります。これが、アドレス帳ファイルですのでこれをコピーしましょう。
いかがでしょう?最初は分かりにくいかもしれませんが、暇つぶしにやってみてください。